小説を書いていたら絵が上手くなった話

今はイラストを楽しんでいるのですが、一時期、私は狂ったように小説を書いていた時期がありました。(今でも割と狂ったように書いていますが)
理由は単純で、小説を書くのが楽しかったからです。おそらく100万字くらい書きました。書きまくりすぎて今は一時休止中みたいなところがあります。

小説のこやしになるだろうという考えのもと、読書もしまくりました。これは勉強のつもりで始めたのですが、結果的に凄く楽しいという読書沼にはまり、結果的に400冊くらい読破していました。

この傾向から分かるように、一回はまると沼の底まで落ちていく性分にあります。
それはさておき。

ここからが本題なのですが、小説を書きまくり本を読みまくった結果、意外なことにイラストが上手くなりました。
小説を書く前からイラストはそれなりに書いていたのですが、その時よりも、おそらく考えて書くようになったのが要因かと思われます。

今までは、なんとなく線を引き、なんとなく体のパーツを描いていたのが、線の表現のことを考え、パーツのことを考え、表現の幅を考える、など、イラストというジャンルが、言葉を用いないものだとしても言語化可能だということを、私は執筆力と読解力を底上げした後に気づきました。面白かったです。

書く力と読む力を同時に使ったのもよかったのかもしれません。インプットとアウトプットはよく、セットで行えと色んな書籍に書いてあります。それは、お互いを使うことでよりお互いの力を引き出せるからだと思います。

また、能力とは全身の筋肉と同じで、何か一つが発達していもアンバランスになり、傾いて上手く動けなくなるのかもしれません。ですから、絵の能力だけを鍛えるよりも、一見関係なさそうな能力を鍛える、例えばイラストが右腕の筋肉だとすると、小説は腰の筋肉だったりするように、色んな場所を鍛えることで、自分のバランスをとるのが良いのかもしれません。

これと同じく、一時期趣味でチェスを狂ったようにやっていたのですが(それなりに勝てるくらいまでは上達しました)、チェスを行う時の、「それぞれの駒の能力を把握し、繊細に推し進め、ある程度の展開着地を予測する」という能力も、イラストや小説の一助になりました。

新しく趣味を始めるのは大変なことなので、もし、イラスト意外にも「これが趣味」というものが何かあれば、イラストに応用できるのでは?と、考えてみるのも楽しいかもしれませんし、実際に助けになるかもしれません。

こういった考えが目の前を開く可能性になることもあるので、ぜひ、考えの一助としてご参考ください。