ここしばらく、絵の練習に本腰を入れて取り組んでいました。できることはかたっぱしから取り組み、模写、イラスト研究、クロッキー等々。とにかくなんでもやっていました。
その中で、クロッキーをしていたときの話です。
クロッキーをしていて、とりわけ悩んだのが自分の集中力でした。きらびやかなイラストとは違い、クロッキーは単調な作業が多く、また、大きな成果を得られているという実感を得るのも難しいので、飽きがちな作業でした。
もちろん、クロッキーのコツなどの記事や動画をたくさん調べ、自分なりに取り込んではきましたが、それでも、単調であるという性質は変わらず、気が乗らない日が続いてしまうことも多々ありました。
これはいけないなと思ったので、一時期、クロッキーのような単調な作業をしっかりとこなせるにはどうしたら良いか、その原因から考えていました。
その結果、「自分が飽きる時間自体を探ればいいのではないか」という考えに行きつきました。
単調な作業をいかに楽しくするかよりも、単調な作業を続けた際、自分はそれを何分で飽きるか。に焦点を当てたわけです。
すると、きっちり「15分」ほどで飽きることがわかりました。
これに気づいたあとは、この15分は必ずクロッキーに集中し、15分が過ぎたら別の作業を30分ほどはさみ、それが過ぎたらまた15分、クロッキーに集中するというルーチンをつくって作業を回してみました。
結果、このやり方は大変効果があり、総時間で2~3時間ほどクロッキーができるという状態にまでなりました。
後で買った、勉強に関する本を読んだ際にも、同じようなことが書いてありました。長時間同じことを続けるよりも、集中が持つ短時間のタスクと複数繰り返し、それを毎日の習性にした方が、効率よく伸びてゆくそうです。
このやり方は今も続けていて、クロッキーに限らず、素体やさんの素材イラスト、色塗りの勉強、読書など、さまざまなことに応用しています。
飽きっぽいのは損だなと、今まではずっと思っていたのですが、それは生まれ持った脳の特性なだけで、損でもなんでもなく、ただ工夫すれば自分の理想通りの状態にまで持っていけることがよくわかりました。
このような体験が日に日に起きるので、イラストも勿論そうですが、好きな趣味を持っておくということは大事だなとも思いました。
これからも、初心と応用を忘れず、日々楽しく鍛錬していきたいと思います。
以上、集中力の話でした。