イラストを描いている最中、まだ完成に近づいていない状態の間に、「なにか物足りない」「バランスが悪く見える」といったもやもや感がつきまとう事はないでしょうか?
今回は、そういった「未完成状態の絵に対して抱く不快感」を減らせるかもしれない、方眼紙を用いたちょっと特殊な小技を紹介します。
絵の情報量が足りない
描き始めの絵は当然未完成であり、絵の情報が足りていないため、頭の中にある理想のイラストとは情報量がかけはなれています。
そのため、描いても描いても「なにか足りない」「バランスがおかしい」と感じがちです。
描きなれている方でしたら、足りない情報量でも完成図と結びつけることができますが、慣れていない内はこれがすごく難しいです。(私は難しかったです)
方眼用紙をつける
この問題を解決するために、「初めから情報量を足しておく」という裏技を使います。
どのようなものかといえば、「描く前にあらかじめ方眼用紙をつけておく」です。
こうしておくと、方眼用紙の情報量があらかじめ足され、なにもない白い状態から絵を描くよりも絵に見栄えがつく。という効果を得られます。
方眼用紙をつけた状態で絵を描き続け、絵面がくどくなったと感じた際に方眼用紙を取り除くと、イラストが理想の情報量になりやすいです。
(デジタル絵描きさんは別レイヤーで方眼用紙テクスチャをつけ、アナログ絵描きさんは方眼用紙つきの紙に絵を描き、完成したらトレス台等で絵を別の用紙に書き写してしてください)
なお、方眼用紙だけでなく、ノートの横線などでも代用できます。
補助輪
これは、自転車における補助輪の効果と同等と思われます。
自転車にまだ乗れない段階では、補助輪をつけてバランスを強制的に安定させ、走行の練習をし、ある程度走行できるようになってから、補助輪を外します。
方眼用紙も、まだ頭でイラストの情報量を操作できないのを、方眼用紙をつけることで強制的に安定させます。そして、描けた段階で取り外します。
これを繰り返すと、イラストの情報量が足されていく段階や過程が脳に定着し、方眼用紙がなくとも描けるようになってくるので、ぜひお試しください。
以上、方眼紙を用いたちょっと特殊な練習法でした😊